月曜日, 1月 24, 2011

スズキ MRワゴン(3代目)G MF33S R06A(NA) + 副変速機付CVT

なんかpowerpuff girlsみたいな顔だな。イメージカラーはパールホワイト(有料色)で造形的には陶器をイメージしたんだろうなあ。ホワイトのホイールキャップも含め。R06Aがどんなものか知りたくて乗ってきた・・・新車おろしたて、走行フタケタkmの試乗車によるインプレ。

1・屋根が分厚く、頑丈そうに見える
ドアの開口を欲張らなかった分(プレスドアではなく普通のサッシュドア)剛性が高そうな印象をあたえる。リアドアガラスも小さめで、ワゴンRやパレットの開放感とは狙いが違うのだろう。
2・Aピラーが立ってて遠く、ルーフも長い
ほとんど過剰と思えるほどウィンドシールドが遠い。でこの前のエアボリュームが広々感を演出するはずだがルーフが前に長い分どっちかというと包まれ感がある。ルーフが長いと当然直射日光も当たらないしガラスが立ってて映り込みが少ないのと相まって視界は良好だが信号に近づきすぎるとルーフに隠れて見えなくなる。なんとなくチョップトップのクルマに乗っているような感じ。Aピラーの巾は広いが薄べったくなっているので右Aピラーは全くじゃまにならない。
3・ウインカーリレーの音がしない
かわりに不思議な音のブザーが鳴るからなにか壊れたかと思った。最近の車に慣れていない証拠だろう。
4・ペダルがGFRP製だ
ペダル剛性高く、慣性重量少なく、衝突時の下肢傷害が少なそう。リサイクル性以外の死角はない。踏み心地上々。
5・クリープが自然かつ結構強力だ
トルコンATと比べて全く違和感がない。スバルR1のような殆どノークリープのCVTの先入観で乗ったらびっくりした。
6・普通に乗ってよく走る
パートスロットルで平和に走ってもちゃんと周りのペースに付いていける。ロードノイズはそこそこ入る(タイヤはDUNLOP SP10)が、エンジン音は実に静か。
7・床まで踏んづけても大して速くない
いや、ちょっと語弊があるか。60km/hまでの着速は確かに58psDVVT+3ATの2代目ムーヴに比べてずっといい時計で走るのだが、加速が一本調子(そりゃCVTだし一定回転だ)なので「カムに乗る」感覚のある有段変速機と比べると刺激がないのでなんとなく遅く感じるだけだ。まあ、絶対的にも54psなんだからそれなりでしかないのだが、全く普段使いで不足のない性能だ。
8・全開で走るとなんか懐かしい音がする
なんだかF5Aみたいな音がするのよ。でも音量はかなり控えめで、静かとは言わんが感覚としては前に古いキャリイが爆走しているのに付いて走っているような感じ。同じ鋳鉄ブロックでもボアをギリギリまで広げて、それでも足りなくてロングストロークになったF6A、実用回転域を高めにしてピークパワーを稼ぐべくショートストロークになったオールアルミのK6Aとも違い、なんというか、ブロック剛性に若干の余裕があるような気がする・・・と思うのも、鋳鉄ベアリングキャップとかロングスカートとかの予備知識があるからかな。F6AやK6Aがバビーンと走るとして、F5AとR06Aはブオオーンと走る感じ。
9・副変速機付きってのは意識してると再加速時に「ああ」と思う。
Jatco JF015Eに乗るのも今回が初めて。どんなもんかいなと思ったがほぼ全く違和感がない。交差点でスピード落として、ほとんど止まりそうなトコからわっと加速すると「あ、いまギアチェンジしたかな???」と思うが、ホントにギアチェンジのショックなのかどうか知る由もない。単純にワイドレンジのCVTの感覚だし、制御も限界までぶん回すのとエンジン回転落として燃費と騒音稼ぐのとのメリハリも適当で乗ってて気分が良い。

水曜日, 1月 19, 2011

わたしを通り過ぎた愛車達 その11

ダイハツ ムーヴ(2代目後期)L900系 CL EF-VE+3AT

ママンの愛車。意外にも自分では全くぶつけてないのに駐車中にそこらじゅうでぶつけられてるかわいそうな奴。NAながら58psもの出力を搾り出すDOHC VVT-i(DVVT)ハイテクエンジン。ボンネットオープナと見紛うばかりの貧相なアクセルペダルを普通に踏み込むとぶーんと言いながら普通の加速をする。これは凄い。さすがアクティより約200キロ!軽いだけある。
そして明らかに一線を超えて重い領域までペダルを踏み込むと、矢庭に「「ぶわーーーーー!!!!!」」とEF-VEが咆哮する。さすがFF。ウルサ過ぎだ。ミドエンジンのアクティではそんなことは起こらない。少なくとも車内では。肝心の加速はマズマズで、必要にして充分。速くはないが高速の合流なんぞで痛痒を感じることはない。これも意を決して突撃する気合が必要なアクティとの差を感じられる。
3ATによる加速の段付きはDVVTによる低速トルクの確保で補われる、筈だがやはり限界がある。でも(どちらもタコメータがないのでよく分からないが)レブリミットがアクティのE07Zより上のようで、床まで踏んづけてぶち回す前提なら息の長い加速を見せてくれる。リミットが高い分進段後の回転も当然高くなるので失速を減らすこともできる。決して静かではないEF-VEにFFレイアウトがもたらす爆音がドライバーを怯ませるのであまり踏み込めず、一般人の印象としては「遅いクルマ」のようだが、絶対的にはそんなことはない。
58psもの出力があるんだからCVTにしたらもの凄く速くなるとも思うが、失速しないことと引き換えに常時あの爆音に晒されるわけで、それはそれで考えものかもしれない。現在販売されている軽のNAはKF-VEの52psとかK6Aの54psとかで出力的にはむしろ後退しているが、CVTとの組み合わせを考えればパワーの積分値は余裕で上回るだろう。パワーよりトルクに振ってハーフスロットル時にCVTの減速比を低めにしてノイズを下げる殺法か。
シートやインパネなどの大物部品はサイズはともかく、質感はまずまず。ただメータが原チャリちっくだしカップホルダなどの小物部品がチャチ、なによりペダルやシフトやスイッチ類の操作系がホンダより当時のスズキに近いやわい質感でやっぱり(ほぼ)軽専業かなーとは思わされる。でも10年乗って(25,000しか走ってないけど)壊れているのはぶつけられたトコを除くとバックドアの鍵が渋くなってパワードアロック(キーレス)であかなくなったぐらい。これもThreebondの1805スプレーグリスでごまかして開くようになった。これはCRC5-56のように時間がたっても流れていかないのでそれなりに効果が持続するはず。

そういえば、コレが新車の時に近所の日石にガソリン入れに行ったら、バイトの女がなんの根拠もなく「オイル汚れてます」と抜かしやがり、しかも汚れてるといった癖に安物のPTFE系添加剤を持ってきやがった。とりあえず怒鳴りつけて追い返したが。それ以来緊急時以外セルフスタンド以外では給油したことがないし、まかり間違って有人スタンドに入った時も給油口とガラス以外は一切触らせない。
有人スタンドが続々潰れていくが、お客様に嘘をついて騙して、しかも毒にも薬にもならないものならともかく、どう考えても毒にしかならないものを平然と売りつけようとするペテン師なんぞ根こそぎ倒産して地上から消え去ってしまえ、と思ったりする。まあすべてのスタンドがそうではないが、そういうスタンドもあったということだ。
安物のPTFEなぞ、あっという間に分散が壊れてスラッジ化するし、シリンダのクロスハッチに詰まって焼き付きしやすくなる。どーせならMicrolonぐらい持って来い。これなら時と場合と使い方によっては何らかの効果があるかもしれない。
水抜き剤もやたら入れようとするらしいが、お前ん所のガソリンは水混ぜて売ってんのかと。もちろんタンク内で水蒸気が結露することはArielが、そんなもんよりIPA突っ込むほうがむしろいろんな意味で有害だろ。
どうもムーヴのCLという超地味グルマで乗り付けたのがまずかったのか。ヲタ御用達のスバルならどんな馬鹿バイトでもこいつはカモにならないと判断するか。そのかわり不当に高価な化学合成油を勧めてくるかもしれない。そっちのほうがまだましではあるが。ディーラー純正のelf les pleiadesも異常に高いよね。今は評判の悪いCastrol GTX DC-Turboと、半合成油と書いてはあるがドーナツマークもスターバーストマークもない(しかもSL)SIGMA POWERCLEANのちゃんぽんだったりトヨタ純正キヤッスル(ヤがでかい)SMだったりだがなんとなくnnl690を入れ続けている。まだ残ってるし、今のところ悪さもしていない。次のターゲットはMonotaROブランドのアレか。4L1086エン。100%化学合成、でもグループ3だからVHVIだな。ちゃんとスターバーストマークがついてる。