日曜日, 9月 25, 2005

アルミは鉄より安い

そして鉄より重い。
スタッドレスを買おうと思ってホームセンターでいろいろ物色していた際、おまけのアルミがどうにもダサいのしかないので、これならスチールホイールの方がよいと思った。頑丈だし万一チェーンを装着するハメになっても傷が付きにくいし何より安いだろうと。が、しかし。
お店のお兄ちゃんに「これスチールホイールセットならいくらになるの?」と聞いたら、そんなこと聞いてくる暇人はそうはいないらしく慌てて値段を調べてくれた。その結果「かなり高くなりますよ」とのこと。へぇ?
たしかにスチールの方はトピー工業製=一流ブランド品だが、アルミの方が万単位で安い?中国製アルミの安さはハナシには聞いていたが本当だった。電力不足の中国とはいってもそれでもアルミは安いのだ。
ただし中国製、もちろん低圧鋳造品、スが入りまくりでまともに強度を保とうとすると異常に重くなる。本当にアルミでできてるのか?という禁断の疑問はともかく、JWLマーキングが入ってJAWAの認定証が貼られた中国製アルミは持った感じスチールとほとんど変わらないか、もしかしたら若干重いのかもしれない。

パーツインプレ:Michelin X-ICE

購入時期:2004年12月

タイヤといえば石橋さん(BS)かビバンダム(-_-)さんでしょう。スタッドレスに関してはこの2社の製品のデキに対して対しての評判が突出している。
特にミラーバーンでの性能でブリジストンがMZ-01,02,03と次々に他を圧倒するタイヤをリリースしてきたが、ついに真打ちともいうべき、ドライからアイスまで最高の性能をうたうREVO1を世に問うた。名前からして革命だ。こりゃあ買うしかないねと当然思う。
だが、それに真っ向ぶつけるかのようにミシュランが発表したのがX-ICE。もともとドライでの高速性能には定評のあるミシュランが、もろ"ICE"を全面に打ち出してきた。どちらが良いのか。どうせスタッドレスがいるのは週末のスキーの時ぐらいだからどっちでも良い(爆)。しかしネットで値段を調べると、こと冬タイヤに関して圧倒的なブランド力を誇るブリジストンをX-ICEは実売価格で僅差で上回っている!(ちなみにホームセンターでPirelliも調べたが、BSとミシュランの半値程度であった)
モノは値段なりと信じてここはX-ICEを買うことに。215 60R 16にアルミをつけて4本で12万弱だったかな?

買ったのはネットで見つけた名神タイヤ商会。また通販だ。サイトは買い物かごとか小じゃれたものはなく、男らしく見積もりメールを普通のメーラでごりごりと送りつけるものだが、メールの返信も早く(繁忙期だろうに)丁寧で好感が持てました。

おまけのアルミは3種類から選べる(ここがAUTOBACSだと安物は1種類に固定される)何でもイイやということで一番形状が純正に近い東洋タイヤのCREOLE V-LINEという代物。センターキャップのデザイン(ロゴの字体)が壊滅的にダサいのと塗装がいかにも安っぽそう、ついでに裏面には鋳造の際のスが入って深いヒビ状になっているのが気になるが、まずまず落ち着いた造形でオトナっぽい(おっさんくさいともいう)Lancasterにもあまり違和感なくはめることができた。おまけのアルミが曲がりなりにも有名メーカーブランドものというのはオトクなのでは?

肝心のタイヤの性能は・・・
5年を経過してひび割れだらけ(ただし7分山)となった純正GEOLANDAR G040オールシーズンとの比較ではあるが・・・
ドライグリップで勝る! パターンノイズが低い!
という、望外の結果がでた。また、当然ながらあたりは柔らかくロードノイズは低くハンドルは軽くなった。ブロック剛性、ケース剛性とも不足なく日常と高速での舵の利き味に文句はない。ブレーキのツッコミもタイヤのねっとりした感覚を感じさせつつも結構グリップが高く、粘る。コントロール性に優れる。ガリガリに峠を攻めたらどうなるかは知らないが、わざわざスタッドレスで攻めに行くこともなかろう。それよりこの優しい乗り心地を楽しみたいタイヤ。
雪道ではどうなんだ?

雪道走ってみた。
人間が歩いたら即滑ってこけるようなぴかぴかの氷の上でもない限り、日常の加減速やコーナリングに全く不安はない。1月下旬、中央自動車道諏訪IC降りてすぐの長い上り坂でノーマルタイヤ(といってもM+Sだろうが)のランクルやサーフが立ち往生したり路外に逸脱したりしているのを横目に、4000回転まで廻してしっかり加速しながら駆け上がってみせた。

(追記)3シーズンたった2007年の1月に氷結した湖の上を走ってみたが、氷の上に雪がわずかにでも載ってさえいればレガシィとX-ICEの組み合わせは最高であった。他車を寄せ付けない圧倒的なトラクション。ただしさすがにぴかぴかの氷の上だとグリップを失うのはほかと変わらなかった。

(さらに追記)2011.1 7シーズン目に突入(爆)。残り溝は存分にあるが性能は相当落ちてきた。高速道路で落ち着かない。ステアリングフィールが希薄。ダンピングが足りない。空気圧を高めにすると多少ましだが車体のヤレのせいもあるのか、手に汗握るドライビングになる。そして氷雪路。シャーベット状の湿った圧雪の上で2007年では体験しなかった呆気無いリアのブレーク。対向車がいないのをいいことに山中越で直ドリ>卍とかが超低速(40キロぐらい)でできちゃう。それでもABSのおかげでなんの工夫もなく速度を殺して姿勢を立て直すことができたが。

パーツインプレ:Thuleスキーキャリア

ググって引っかけたVic2よりオンラインで購入。
レギュラー商品は近くのSuper AUTOBACSよりずっと安い。
送料もリーズナブルで在庫も豊富であった。
ただしAUTOBACSも限定品やら処分品やらがあって
ルーフボックスなど、モノを選べば結構オトクかも?
その場で買えば送料もかからないし、即持って帰れるので買い物のわくわく感(爆)があるし。
取り付け工賃は高いような気もするが、んでも、実際自分でつけるのは結構心理的に面倒なモノがあるので、そこまで考えれば許される額なのでは?

自分は通販なので、届いたら即、わくわく感が残っているうちに取り付け!
でも、来季はどうなるんだろう・・・(結局スキーにいくわくわく感でつけられました)

スクエアバー(鉄製)
T-トラック用専用フット(ランカスターのルーフレールは耳だけのタイプ)
AEROTILT スキーアタッチメント

スクエアバーはめっき鉄棒に分厚いポリエチレンの被覆をかぶせただけのもの。
説明書を見ずにフットをつけようとしてあれこれいじっていたら被覆の一部がめくれ上がった。被覆の密着性はほとんどないことが分かったが、めっき鉄棒の品質はまずまずのようでたちまち錆びてくることはない。さすがスウェーデン鋼?

造りは日本製とは違ってだいぶ大雑把。組み立て、取り扱いにもコツと力が必要。組み立てはひたすら六角レンチで沢山のねじを締めるだけなので単純っちゃあ単純だわな。ただしテキは重いので締め付け途中にふらつかせてクルマの屋根を傷つける可能性アリ。私は屋根にトランクから引っ張り出したカーゴマットやら何やらを敷いて作業した。
フットの取り付けはルーフレールをフットの基部(ゴムのパッド付)とクロメート処理された鉄板で挟んでねじで締め上げるのだが、この鉄板がどの角も見事に丸められていない切りっぱなしというところにまたもや日本人と毛唐(゜∀゜)との価値観の違いを感じたりする。この鉄板が接するのはルーフレールの裏でありもし傷が付いたとしてもまず目立つことはないのだが、気にする向きにはTHULE純正透明保護フィルムが売っている。まわりのルーフキャリアユーザーをしげしげ見ていると結構フィルムを使っている人が見受けられ、やはり日本人だなあと。ただ、フィルム貼りっぱなしだと劣化して余計もっさくなっていたりもする。

基本的には頑丈だがAEROTILTのフラップ(スキー板を挟む腕)のヒンジを途中位置で保持するストッパー(単なるプラスチックの出っ張り)がたちまち欠けて、ロックを解除するとびよーんと全開になる危険性がでてきた。フラップはそれなりに質量があるので、これがムチのように振り回されるといろいろなものが壊れたり人が怪我したりするかも。取り扱い注意である。

AEROTILTはアルミ押し出し材の本体にGFRPの操作ノブ、鉄線を曲げて作ったロック機構の組み合わせでこれらを摺動させてロックを操作するわけだが、これが日本人の感覚からすると異様に動きが渋い。小さなチューブに入ったグリスが付属してくるが焼け石に水である。クルマの屋根上ということもあり女の子が操作するのは非常に困難といえる。

AEROTILTの売りは水平に倒して収納できること。確かにこれは他のスキーキャリアにない利点である。見た目にすっきりするし、風切り音も低減できるはず。車高も稼げる。ランカスターはもともと立体駐車場にギリギリはいる車高であるが、キャリアベース(バー + フット)を付けた段階で少し車高が上がる。これで多くの立体駐車場はNGとなるが、まだギリギリはいるところもなくはない。これで普通のスキーキャリアをつけるとするとまったく論外の車高となるが、AEROTILTなら収納時はほとんどベースと変わらない車高となるのでまだチャンスはある。

風切り音についていえば、まずまず、といったところか。キャリアベースを付けた段階で「ゴーゴー」という乱流の音は覚悟できているし、AEROTILT収納時はこのゴーゴー音はベースのみとほぼ変わらないレベルにある。これは他のスキーキャリアより優れているといえる。
ただ、60キロになるかならないかでどこからともなく、っていうか明らかにキャリアから「ひゅぅう」というもの悲しい吸い出し音がする。ある程度の発生はしょうがない乱流の音と違って吸い出し音は原理的に対策が可能(笛になってる部分をふさいだら良い)だが、ちゃんと対策しておいてくれよメーカー。

まあ、いろいろ文句はあるものの、日本製と比べて決定的に見た目が上品、ということで事実上選択肢はこれしかなかったりします。国産キャリアの、っぽいロゴとか突飛な配色のデカールとかは何とかならないのでしょうか。ちなみに、THULEはスバル純正でもあります。

購入時の状態

2004年11月24日、ディーラー中古車部より購入
2500DOHC AVCS + 4AT 車検証重量1490kg
平成11年登録、36000キロ
OEタイヤ7分山(ヨコハマ GEOLANDAR G040)経年によるヒビ多数
外傷なし、禁煙車
本体128万(検付)+ディーラー3年保証(ほっとダイヤルHD-Long)+諸経費+若干の値引きで
総額140万円。